「フランチャイズで開業したいけれど、毎月払う”ロイヤリティ”って結局いくらかかるの?」——これは開業を考える多くの方が最初につまずくポイントです。
ロイヤリティは、フランチャイズ本部(ブランドを持つ会社)に対して、加盟店(お店を運営するあなた)が毎月払う「使用料」のようなもの。その計算方法には大きく分けて定額制と歩合制の2つがあります。どちらを選ぶかで、手元に残るお金が大きく変わることも。この記事では、初心者の方でも判断できるように、両者の違いをやさしく解説します。
そもそもロイヤリティって何のお金?
ロイヤリティとは、本部が持つ以下のような「価値」を使わせてもらう対価です。
- ブランド名や看板 … すでに知られた名前でお客さんを呼べる
- 商品やサービスのノウハウ … ゼロから考えなくていい
- 経営サポート … 仕入れ、宣伝、研修などの支援
つまり「一人でゼロから始めるより成功しやすくする仕組み」に対する料金です。個人開業(自分だけのお店)には無い費用ですが、その分だけ本部の後ろ盾が得られる、と考えると分かりやすいでしょう。
定額制と歩合制のちがい
2つの方式の基本は、次のとおりです。
| 項目 | 定額制 | 歩合制(売上歩合) |
|---|---|---|
| 計算方法 | 毎月決まった金額 | 売上高の◯%(例:売上の5%) |
| 例(売上100万円) | 一律5万円 | 5%なら5万円 |
| 例(売上200万円) | 一律5万円 | 5%なら10万円 |
| 売上が伸びたとき | 支払いは変わらない | 支払いも増える |
| 売上が少ないとき | 支払いは変わらない(負担が重い) | 支払いも減る |
ポイントは「売上に連動するかどうか」です。定額制は毎月同じ金額なので予測が立てやすく、歩合制は売上に合わせて増減します。
それぞれのメリット・デメリット
定額制が向いている人
- 売上が大きく伸びる見込みがある(伸びても支払いは一定=得)
- 毎月の支出をきっちり計算したい
- 注意:一方で、開業直後の売上が少ない時期は負担が重く感じやすい
歩合制が向いている人
- 開業初期の売上が読みにくい(売上が低い月は支払いも減る)
- 初期のリスクをできるだけ抑えたい
- 注意:ただし、売上が伸びると支払い額も増えていく

どちらが「絶対に得」とは言い切れません。あなたのお店の売上がどう推移しそうかによって、有利・不利が入れ替わるからです。
数字で見る「損益分岐点」の考え方
例として「定額5万円」と「歩合5%」を比べてみましょう。
- 売上が 100万円のとき … 定額5万円=歩合5万円(同じ)
- 売上が 100万円より多いとき … 歩合制のほうが支払いが増える → 定額制が有利
- 売上が 100万円より少ないとき … 歩合制のほうが支払いが減る → 歩合制が有利
このように、両者が同じ金額になる売上ラインを見つけると比較しやすくなります。自分の事業計画で「毎月これくらいの売上を目指す」という数字を当てはめて計算してみましょう。
※ここで挙げた金額はあくまで説明用の例です。実際のロイヤリティ率や金額はブランドごとに大きく異なります。最新情報は各本部の公式サイトや説明会で確認してください。
契約前にここだけは確認しよう
ロイヤリティの「方式」だけでなく、次の点もあわせてチェックしましょう。
- ロイヤリティ以外の毎月費用 … 広告分担金やシステム利用料が別にかかることがある
- 最低保証額の有無 … 歩合制でも「最低◯万円」と決まっている場合がある
- 契約期間と更新条件 … 途中でやめる場合の違約金など
- 売上の少ない時期の支援 … 開業初期のサポート内容
ロイヤリティは開業後、毎月ずっと続く固定的な負担です。目先の数字だけでなく、数年運営した場合のトータルで考えることが大切です。不明な点は遠慮せず本部に質問し、契約書の内容も必ず自分の目で確認しましょう。
まとめ
- ロイヤリティは本部のブランドやノウハウを使う対価
- 定額制=毎月一定、売上が伸びるほど有利。ただし初期は負担が重い
- 歩合制=売上に連動、初期のリスクは低め。ただし売上増で支払いも増える
- 自分の売上見込みに当てはめて「どちらが有利になるか」を計算するのがコツ
自分にどんな方式のブランドが合っているか迷ったら、まずは気軽に診断してみましょう。いくつかの質問に答えるだけで、あなたの状況に合った開業スタイルが見えてきます。
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この記事に寄せられそうな疑問に、マスコットがかわって聞いてみました
業種によって幅がありますが、歩合制なら売上の3〜10%程度、定額制なら月数万円〜十数万円が多い水準です。ただし本部によって含まれるサポート内容が大きく異なるため、率や額だけで高い・安いを判断しないことが大切です。
一概に怪しいわけではありません。食材や商材の仕入れで本部が収益を得るモデルなど、別の形で本部の運営費をまかなっている場合があります。「何にお金を払い、何が提供されるのか」を契約前に確認することが重要です。
はい、定額制は売上に関係なく毎月同じ額を支払うのが原則です。開業直後の売上が少ない時期には負担が重く感じられるため、減額期間や免除制度の有無を契約前に本部へ確認しておきましょう。
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